微小重力環境下における雰囲気温度および二酸化炭素が酸化劣化オレイン酸メチル単一液滴の燃焼挙動におよぼす影響

摘要

本研究では劣化FAMEのパフィングにおよぼす雰囲気温度および雰囲気組成の影響を明らかにすることを目的とする．燃料として，FAMEの代表種であるオレイン酸メチル（OME）を用いた．劣化OMEはランシマット法により作成した．OMEおよび劣化OMEの単一液滴燃焼実験を室温および高温雰囲気中で実施し，その燃焼挙動を比較した．高温雰囲気中では液滴輪郭を不明瞭にするすすの発生を抑制するため，雰囲気中の窒素の一部を二酸化炭素に置換した．一方で，室温中では置換した場合としない場合で実験を実施し，雰囲気組成の影響を調査した．また，液滴の燃焼挙動は高速カメラおよびビデオカメラにより撮影され，液滴影画像から液滴径を算出した．さらに，連続画像の差異を評価することで，液滴径の変化としては捉えられない蒸気の噴き出しなどのパフィング挙動を調査した．