風力発電設備（風車）の騒音

摘要

風力発電は，1980年代にアメリカにはじまり，1990年代にはヨーロッパでの開発が大きく進展，現在はインド，中国などでも化石燃料に代わる環境負荷の小さいエネルギー源として期待されている。 地球温暖化防止京都会議(1997)での京都議定書も追い風になり，欧州を中心に風力発電所の建設が急速な広がりを見せている。 ドイツ，スペイン，アメリカ，デンマーク，インドなど風力先進国を主に2004年の世界の導入量は40,301 MWにも達している。 日本でも1980年代から電力会社を中心に開発が始まり，2000年頃から設置数が急激に増加，2004年度までの総設備容量は約926 MW（924基）に達している（図－1）。 また，国は風力発電設備（以下，風車）の導入目標を2010年までに3,000 MWとしており，公的導入支援も拡大しつつ，今後も増加していくものと予想している。