衝撃時間内応答インピーダンスからスラブ等価厚さを算出する手法の提案: 口ーパスフィルタ処理導入の提案

摘要

JIS A 1418の衝撃力特性（1）の加振源を用いた衝撃時間内応答インピーダンス測定値からスラブ等价厚さを求めると計算値より厚く評価することを示した。次に，衝撃時間内の曲げ波伝搬距離と加振点とスラブ端部問の往復距離の差から，反射波が衝撃時間内に加振点に到適することを示した。 反射波成分が，振動速度の初期応答と全時間応答の周波数特性から衝撃周波数よりも高い周波数成分であることを示した。最後に，衝撃力特性（1）を加振源とした場合の波形データに反射波となる衝撃周波数よりも高い周波数成分の除去を目的としたローバスフイルタ処理を行うことにより計算値とよく対応することを示した。特別評価方法認定の測定方法にローバスフイルタ処理導入を提案した。