処分研究ネットワーク始動連携重点研究「放射性廃棄物処分研究のためのネットワーク」：第1回 - 情報交換会より

摘要

われわれは，放射性廃棄物処分のための基礎研究を促進し，また若手研究者を育成するためのネットワークを作り，その枠組みとして日本原子力研究開発機構(JAEA)の「連携重点研究」制度を利用することを，本誌2006年3月号の「談話室」欄で紹介した。 このネットワーク活動の第1回の情報交換会と，ネットワークで扱うサブテーマのひとつに関連して，「緩衝材物性と微生物活動を指標とした処分環境の理解」をトピックとしたワークショップを，8月2～4日にJAEA東海において開催した。 その概要を報告する。本課題「放射性廃棄物処分研究のためのネットワーク」は12のサブグループから構成され，8月時点での構成メンバーは8大学57名，6民間企業9 名，3研究機関24名，合計90名である（オブザーバを加えれば95名）。 本課題の進め方，および個々の研究テーマの意義や反映の仕方について広く意見をいただくために，今回のワークショップおよび情報交換会ともにオープンとし，本会バックエンド部会のホームページを通して開催を案内した。 その結果，連日60名前後の参加者を得たが，そのうち1/4程度は本研究ネットワークの構成メンバー以外からの参加者であり，連携重点研究への期待が伺えた。