原子力関連施設の作業者の放射線疫学調査研究IARC15カ国合同コホート疫学調査研究（15カ国研究）

摘要

INWORKSよりも10年前の2005年，15カ国の原子力産業に従事する放射線件業者の放射線疫学研究結果が発表された。この研究は「15カ国研究」と呼ばれ，低線量，低線量率，遷延被ばくで統計的に有意ながh死亡率が確認される結果を示したが，線量評価に問題があるカナダのデータを除いた結果，統計的に有意ながh死亡率は確認できなかった。15カ国研究では線量評価が困難との理由で，比較的被ばく線量が高いと考えられる中性子被ばく者と内部被ばく者を除いたことが統計的検出力が十分でない一因であると考えられた。