高楼能性二次冷媒の現状と展望：氷蓄熱と氷スラリーブライングイナミツクアイス冷蔵システムによる氷スラリー直接搬送冷却

摘要

夜間電力を使用する氷蓄熱システムは，電力平準化に大きな役割を果たしてきた．さらに近年は地球温暖化の防止が叫ばれ，この氷蓄熱システムにおいても単に電力の平準化だけではなく，高効率化·省エネルギー化が重要視されている．一方，食に対する安全への関心が高まっている．物流分野では，加工食品や食品素材，畜産品などの仕分け·保管を荷捌室で行っているが，品質管理上，一層の低温化（約10°Cから0°C）のこレズがある．また，腸炎ビブリオによる食中毒の頻発により，2001年6月から，4°C以下での保存努力が厚生労働省より通知されている．これらの背景から冷蔵分野において，夜間電力を利用した蓄熱技術を用い，高効率·省エネ化を推進した0°C空調用のブラインダイナミックアイス冷蔵システム「ブラインエコル」を開発した．