ブラインダイナミックアイス冷蔵システムにおける過冷却製氷性能と蓄氷特性

摘要

食品冷蔵分野においては冷蔵食品を低温流通（コールドチェーン）すべく、冷蔵倉庫や荷捌き室などの室温は食品凍結温度に近い0°C程度の温度になる方向である。又、水産加工品の流通は近年の腸炎ヒサブリオ菌による食中毒が多発したため、法規制により2002年6月より4°C以下の品質保持に努める事になった。一方、1997年の地球温暖化防止京都会議におけるCO_2等の地球温暖化がスに対する削減量の国際的取り決めにより、冷蔵分野においては夜間電力を利用した蓄熱技術を用いて、CO_2の排出量を大幅に削減する必要がある。そこで高効率·省エネ化を推進した、ブラインダイナミック冷蔵システムの研究開発を行った。本報ではデラインを過冷却して製氷する「過冷却製氷性能」と「蓄氷特性」について述べる。