「品切れ」は本当に「チャンスロス」か？～店舗の品切れを探ると意外な実態が見えてきた

摘要

当然ながら景気の回復は、流通にも大きな影響を及ぼしている。特に小売業では、直接消費者に商品を提供する「顧客接点」を担っているだけに、供給不足は許されないという感覚が強い。場合によっては、「品切れは悪だ」と断じる企業もある。しかし現実の店頭では、当たり前のように品切れは発生している。この格差は何なのだろうか。今回は小売業などの供給側からだけではなく、需要者側からの視点も交えて実際の品切れを検証してみたい。