モーダルシフトとトラック輸送の可能性: 市場のニーズ·社会環境の変化に伴う輸送モードの選択

摘要

国内物流における輸送モードは、「トラック輸送」、「鉄道輸送」、「内航船輸送」、「国内航空便輸送」が代表としてあげられる。それぞれの輸送モードには得意とする分野があり、料金面でも差がある。時代（市場ニーズ·環境意識·労働状況）の変化に合わせて、モード別シェアは変わってきている。各種統計データはあるが、貨物輸送量に関しては、輸送品目（商品·貨物）を意識しない「トンキロベース」のものが多く、単純比較による輸送モードの変遷検証は難しい。「輸送モード別」では、輸送量と輸送距離の関係が大きく、各モードにおける採算性も加味して考える必要がある。ドライバー不足、労働時間管理が問われる中、国内輸送において物流の革新が求められるが、まずは輸送モード別の優位性と課題に関して確認していきたい。