無人化施工の現状と展望－技術開発状況と今後の展開について

摘要

雲仙普賢岳での試験フィールド以来、無人化施工は本格的に災害対策工事に取り入れうれ、大きな効果を発揮している。 無人化施工は、「遠隔操作機能等の高度な操作制御システムを有する建設機械および画像装置などにより、作業エリアが無人の状態で施工できる施工法」と定義することができる。 この施工法では、作業を無人で実施するため、作業員を危険にさらすことなく、安全に施工ができる。 つまり、災害リスクが高い場所での施工や極限作業など、人間が直接施工する場合に危険を伴う地域での施工を可能にする点が最大の特徴である。従って、次のタイプの施工に適用が進hでいる。 ①土石流災害の被災地域など、2次災害の恐れがある箇所での施工②崩落危険個所など、これまで人間では近づくことができなかった危険個所における施工本報では、この無人化施工について現状の取り組み状況を紹介するとともに、今後の展開について展望する。