分離膜モジュールによる液体のガスコントロール

摘要

弊社の歴史は，ドイツの総合化学メーカーであった旧へキスト·セラニーズ社の分離膜事業室として1993年に国内で営業を始めた。1997 年に米国系のセルガード社となり，現在ポリポア·グループのメンブラーナ社に移管され営業を継続している。製品に使用される中空糸膜は元来，医療用の人工心肺膜用途に開発·製品化したものであった。工業分野でも液体からのガス交換用途があると考え，1991年に水用「リキセル」を製品化した。当初はボイラー補給水や純水製造プロセスの脱気から始まった。2000年の大規模な世界的な半導体投資によって，数多くの半導体工場で採用されたのをきっかけに，電子産業，医薬，食品，電力など幅広い業界で使用されている。2002年には，表面張力が小さい液体向けの「スーパーフォビック」を製品化した（写真1）。