「水圧式伸縮パワーポール」について－水圧の基礎と水圧利用による安全性と環境に対する配慮

摘要

近代利用された時期はルネッサンス末期（約350年前）フランスの天才学者ブレースパスカル(1623～1662)が、かの有名な「パスカルの原理」を法則化したことによって流体圧力機械は水圧プレス、蒸気機関車、エレベータ、他で飛躍的な発展を遂げている。 また、途中の第一次世界大戦以降に同一流体である油媒体による油圧化の進歩はめざましいものがある。 油の特長を活かして兵器、生産機械、航空機、船、製鉄、土木などあらゆる分野で進化し使われてきて今日に至り、なくてはならない存在である。 しかし、現時点において地球環境の視野から二酸化炭素(CO{sub}2)の排出を抑止し、環境破壊による温暖化を止めることが最優先であるようになってきた。 京都議定書など世界的な取り組みが必要になり、二酸化炭素排出の規制はさらに進むものと思われる。 二酸化炭素排出をコントロールするには油の燃焼廃棄を減少させなくてはならず、油圧を無造作に使用することを控えなくてはならない。 そこで水圧を油圧に代替できるか一考することにする。 水圧を考える上で、水の特長と欠点を分析して最新の技術で対応することはこれまでの水圧技術との異なる進歩性を確立して行かなければならない。