ジグ研削加工の自動化を実現するJ350G

摘要

ジグ研削加工において高精度な仕上げ加工を行うには、熟練した作業者が常に加工の状態を見ながら加工条件を調整したり、加工物の測定をしたりしながら精度を追い込hでいく必要がある。この作業はたとえNC機であっても同様であり、ジグ研削盤に限らず、研削加工一般に言えることではないだろうか。当社のNCジグ研削盤は1981年に初のNC機となる3GBNにおいて、自由曲線の輪郭形状の加工が可能となり、その約10年後の3GDN／4GDNにおいてZ軸のNC制御が可能となった。この時点でジグ研削加工に要求される機能は一通り対応できるようになった。しかし、自動化の対応だけは最後まで残された課題であり、この課題を達成することは非常に困難なことである。新たに開発したJ350Gジグ研削盤（図1）では、自動化をはじめとして新たな分野に挑戦した。本稿ではそれらについて解説していきたい。