自動車加工現場最前線ルポ(2)－コスト競争力支えるリードタイム短縮：2つのコア技術で時代にアクセル

摘要

この会社の製品がなければ油圧ブレーキの二輪車は走らないと言われる。 マスターシリンダーの88％、キャリパーの55％の国内シェア（数量ベース）を押さえているからだ。 その強みは「ブレーキとアルミ」という創業以来のコア技術を迅速かつ安価に製品化できる柔軟な生産手法にある。 ホンダ系でありながら、日産自動車とマツダを除く国内外の主要自動車メーカーを取引先に持つという実績が日信工業製品に対する信頼度を裏付ける。 自動車産業の大命題である「環境と安心」に狙いを定めた取り組みは同社の事業展開にブレーキをかけるどころか、一段と強いアクセルを踏ませているようだ。