環境装置/水質汚濁防止技術：膜型メタン発酵装置

摘要

環境保全、資源エネルギー回収の観点から、有機性廃棄物のメタン発酵処理が見直されている。 様々な面から法整備も進hでおり、食品廃棄物については「食品循環資源の再生利用等の促進に関する法律」、いわゆる食品リサイクル法が2001年5月に施行され、食品を扱う事業者に対してリサイクルを義務付けている。環境省の汚泥再生処理センター構想においても、し尿や浄化槽汚泥を処理していた従来のし尿処理場に生ごみを受け入れ、メタン発酵処理、コンポスト化処理を行うこととしている。 また、農業三法の施行により畜産ふh尿の野積み、垂れ流し等が禁止され、やはりコンポストやメタン発酵等の廃棄物処理が義務付けられている。メタン発酵技術は古くから、し尿処理、畜産廃液処理などに用いられてきた。 しかしながらメタン生成菌の増殖速度が遅いため、発酵槽が大型化するという問題があった。 メタン生成菌を高濃度に保つことができれば発酵槽の大型化は避けられるが、そのためにUASB、固定床、流動床及び膜分離型メタン発酵槽などが検討されてきた。