材料·プロセス選定のためのAshby法と機械設計 第24回 Ashby法ど1DCAEによる設計：製品マップとAshbyマップ

摘要

Ashby法ではAshbyマップを，1DCAEでは製品マップを設計のものさし（指針）として使用する。製品マップはもともと音のデザインで心地良い音を評価する“音のものさし”として考案したもので，連載第21回の図8（2018年9月号p94参照）にその例を示した。その後，音のデザインは1DCAEへと発展，その中でAshby法の存在を知ることになった。Ashbyマップが材料を，製品マップが製品を対象としている点を除いて両者は共通点が多く，Ashby法と1DCAEを連携させることによって，新たな製品開発手法が提案できるのではと考えている。今回は製品マップとAshbyマップに関して，その定義を確認するとともに，製品マップの例を通して，今後の課題にも触れる。