機械技術者のための機械保全の基礎のきそ：機械保全の基礎をもう一度学ぼう！

摘要

生産現場の設備保全を担当されている方に「機械保全」という語句の意味を尋ねると、故障した機械を修繕·修理することと返事が返ってきます。よく考えると本当にそうでしょうか？機械は壊れてから修理するのと、機械を壊れないようにするのでは大きく違います。保全は一言にまとめると後者の「壊れないように修繕」することです。もう少し詳しくいうと、「機械設備の定格出力·生産能力·品質を維持しながら長期間稼働できるような状態に保つ」ことであり、本来その生産設備の持っている機能·能力を十分に発揮することと、生産設備が長期間故障などなく品質を維持した状態で生産活動ができることになります（図1）。