視覚障害者向け美術館システムの検討－ロボットによる誘導と作品の解説

摘要

現在の美術館は視覚障害者が展示室内を歩き回ることが困難である．本研究の目的は，視覚障害者が美術館の展示室に入室してから退出するまでの間，人の手を借りることなく美術作品を鑑賞することができるようにすることである．実現方法は，展示室内に設置されたセンサで視覚障害者の位置やその他の人物の配置を把握し，ロボットが視覚障害者を誘導する．またロボットは視覚障害者の嗜好を把握し，それに合った作品の解説を行う．