企業におけるICT(Information and Communication Technology)システムの役割は益々高くなり、サービスを安定的に提供するため、ICTシステムの高可用性が求められている。一方、ICTシステムを構成するネットワーク機器やサーバの台数も増えており、ICTシステムを運用管理する負荷は増加の一途をたどっている。MSP(Management Services Provider)は、多数の顧客に対して、リモートから顧客ネットワークが正常に動作していることを、24時間365日にわたり監視する運用監視サービスを提供している。顧客ネットワークに障害が発生した時には、その障害原因を特定し、システムを迅速に復旧させることが重要である。そのため、多数の顧客に対してリモート監視を行うようなネットワーク構成において、障害原因箇所を推定する方式について検討を行った。本稿では、検討方式を組込hだ監視システムについて報告する。
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