電子電力量計のサービスパルスを使用した電力·デマンド監視モニタ（節電王子V）

摘要

500kW未満の高圧受電設備は，電気の使用や契約に関しては余裕をもった設備となっている．そのため，過負荷や地絡事故を保護する形態はあるが，節電·省エネを考慮した「電気の使いすぎ，むだな電気」の一時的な使用電力の超過への電気設備での対応はされておらず，需要家自身が独自にデマンド監視モニタ，デマンド警報器，デマンドコントローラを設置して使用電力の管理と省エネ，電気料金の節減を行うことになる．一般的に事業所で働く社員や作業者は，月にどのくらいの電力料金がかかっているかの関心は薄く，社内で室内温度管理や省エネ履行の細かな通達を行っても，その「実施や継続」「意識付け」「成果の開示」がむずかしく，実質的な電力料金の引下げに結びつかない場合が多い．それらの省エネ改善と電力料金の低減を簡単に解消するのが今回紹介する「節電王子V」（第1図）である．