これだけは知っておきたい 電気技術者の基本知識 第232回 分散型電源の単独運転検出逆電力リレーに関するキーポイント

摘要

電力系統に分散型電源を達系運転時，上位系統で事故が発生した場合，連系配電線の事故で配電線用遮断器開放後に事故点が消滅した場合などの特異事故時や，作業により線路用開閉器を開放した場合などの線路停止時には，系統事故検出用のリレーでは，このような事故を検出することができないことから，単独運転を継続するおそれがある．このため，分散型電源の単独運転を確実に防止する対策として，逆潮流のある連系では周波数上昇リレーおよび周波数低下リレーを設置するとともに，転送遮断装置または単独運転検出機能を設置することとし，逆潮流のない連系では逆電力リレー（RPR）および周波数低下リレー（UFR）を設置することとなっている．