樹形今昔: かっては黒松もこhなに多様だった -盆栽黎明期から現代までの黒松樹形の変遷を振り返る

摘要

函芸世f (改良園発行のガIデニング通販誌)2月が，、38として「岩崎灌園『古今要覧稿』の彩色図」が組まれていた。平野恵氏の執筆による特集だが、その冒頭に紹介されている彩色図に目がとまった。「され松」と記されたその彩色画は明らかに盆栽の松の図である。植木鉢はあっさりと描かれており、白い，大きな丸鉢だ。ちなみに岩崎灌園の『古今要覧稿』とは江戸期代後期(1821-1842年)に編纂された当時の百科事典であり、未完のために要覧稿となっている。いずれにしても、江戸時代後期の盆栽が描かれた貴重な彩色画であることにかわりはない。