前回,しっかりした技術英文を書くには,アメリカ口語教本だけでは不充分だと述べた。 その理由を具体的に示そう。 たとえば,「彼女はかなりの美人だ」を英語で言うのに,アメリカ口語教本では「She is rather good-looking.」と教えている。 そこでratherを「この実験を行えば,かなり正確な測定値が得られる。 」に,そのまま転用して「This experiment will give rather accurate measurements.」などとやると,読hだ人はこのratherを「いくらか,なhとなく」ととって,this experimentはあまり信用できないととってしまう。 本当にかなりであるならば,sufficientlyにしたほうがよい。 アメリカ口語教本には,enough,very,a lot,at the same timeなどという表現がよく出てくるが,これらはone word/one meaningになっていないので,技術英語には適さない。 要するに,日常的な英(米)語と技術英語の「修辞」は,異なるということなのだ。
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