軽量耐火骨材としてのカルシウムヘキサアルミネロ卜（CA6）の利用

摘要

CaO－A1203系化合物はCaOをC，Al2O3をAと略記した場合に，結合モル比の異なるC3A，C12A7，CA，CA2及びCA6の5種類がある1）。当社では1950年代よりこれら化合物の工業的利用を検討し，CA及びCA2は適度な水への溶解性と水和物生成による強度発現性を活かして，アルミナセメントの水硬性成分としての利用を2），C3AやC12A7はCa成分に富む組成であること及び低融点である特徴より，鉄鋼精錬における脱硫剤として利用する3）他　水との反応性が高く急結性，急硬性を有するために，建設分野で用いられる特殊モルタルやコンクリート用の混和材の主要原料としても使用している3）。