高炉炉底用カーボンブロックの微構造組織の観察

摘要

高炉炉底に使用されるカーボンブロックの損耗は，①ブロック気孔内への溶銑の浸入による脆化層の発生，および②ブロック稼動面の溶銑への加炭溶解，というメカニズムが考えられており，これらを防止し耐食性を向上させる目的でカーボンブロックを開発してきた。 溶銑浸入を防止するために，金属Siを添加することにより，気孔内へウイスカーを生成させることによって微細孔径化を図ったカーボンブロックが開発されてきた。 さらに，加炭溶解を大幅に抑制するために，TiCを添加することにより，稼動面側に高粘調の保護層形成を図ったカーボンブロックも開発されている。