(7)アルミナ一マグネシア質不定形耐火物の微細構造制御と 機械的特性評価

摘要

アルミナ-マグネシア質不定形耐火物は溶鋼鍋の壁部や敷部に使われている。この耐火物は，スピネル（MgAl_2O_4: MA)の他に，アルミナセメント（CAC)の主成分であるCaO·Al_2O_3がAl_2O_3と反応してHibonite (CaO·6A;_2O_3:CA_6) をin-situ如で生成する。このin-situで生成するCA_6は異方粒成長し，粒子間に気孔を生成することが知られている。しかし， 耐火物の使用中に起こる微細構造の変化が機械的特性に及ぼす影響は十分研究されていないのが現状である。本研究では， 如の反応を促進するために粗粒の一部を微粉に置換して試料を作製し微粉添加量が破壊靭性K_(IC)と有効破壊エネル ギーγ_(eff)に及ぼす影響を評価した。