不定形耐火物の耐熱衝撃性評価

摘要

耐火物の耐熱衝撃性評価式として，強度（S）,弾性率（E），ポアソン比（v），破壊エネルギー（γ）及び熱膨張係数（α）で表される，熱衝撃破壊抵抗R＝S（1－V）／Eα，熱衝撃損傷抵抗R””＝Eγ／S2（1LV），クラック安定指数Rst＝（γ（1－v）／Ea）1／2が良く知られている1）。耐火物の開発·改善においては，損傷状態に基づいてこれらの式の選定を行う必要がある。耐熱衝撃性評価式がどの様な損傷に対応するかについては，いくつかの報告2?3）があるものの，未だ評価式決定のための十分なケースが検討されたとは言い難く?熱衝撃により生じた損傷の数値化の困難さも課題となっている。本報告では，画像相関法により熱衝撃試験で発生した亀裂の程度を定量化し，各種熟衝撃の評価式との関係を調査した。