野外調査から隕石研究まで--ブライアン·メースン自伝

摘要

ブライアン·メースンは1939年に,ノルウェーのゴールドシュミットのもとで地球化学を勉強するためにニュージーランド（以下NZと略記する）を離れたのだが，第二次世界大戦によって勉強が中断されることになろうなどとは予想もしていなかった。 結局彼はアメリカに渡り，1965年以来首都ワシントンのスミソニアン博物館に籍をおいて活躍している。 ブライアン（以後親しみを込めてファーストネームで呼ぶことにする）は彼の書いたたくさhの教科書，ことに「地球化学の基礎」で世界的に知られているが，この本は40年以上も再版を繰り返している。 また彼は隕石や目の岩石などの太陽系の地質研究でも有名である。 近年彼は次の世代の研究に役立たせたいとオーストラリアの砂漠でみつかる隕石を系統的に収集しているし，最近では南極で見つかった数千の隕石も研究している。