日中経済協力提案--海南島で「ボアオ·フォーラム」開催

摘要

4月11日、海南島で開催された「ボアオ·フォーラム」第1回年次総会に小泉首相が出席し、基調講演を行った。 講演の中で小泉首相は、中国の経済発展について、「脅威と見る向きもあるが私はそう考えない。 日本での新産業育成と中国市場への展開を通じ、日本の産業の高度化を図る好機ととらえるべきだ」と述べ、「中国脅威論」を否定し、中国との相互補完関係を目指す考えを表明した。 また、世界貿易機関（WTO）に加盟した中国に対し、国際的な経済ルールにのっとった対応や、ASEANなどとの協調を求めた。 首相は、アジアの平和と繁栄のための原動力は、①自由②多様性③開放性であるとし、発展に向けた課題は「改革、協力、世界への発信の3つ」と指摘。 「日本は今後各国や地域との経済連携や自由貿易協定（FTA）を積極的に推進していく」と述べ、今年1月にASEAN訪問時の政策演説で打ち出した「日·ASEAN包括的経済連携構想」を一歩進めた。 また、中央アジア各国とエネルギー強力を推進するため、年内に産官学合同の「シルクロード·エネルギー·ミッション」を派遣することを表明した。