WTO加盟にらみ企業再編が加速--巨大企業が続々誕生

摘要

中国政府は造船、鉄鋼などの製造業や航空、メディア業界など外資の参入を規制してきた基幹産業を対象に、国有企業の本格的な統合·再編に動き出した。中国国家経済貿易委員会の李栄融主任は5月15日、同委員会が上海で開いた上海宝鋼集団提携再編座談会で、今後、国際競争力を備えた大型企業、企業グループを育成するため努力すると表明した。 造船業界では、4月に大手の滬東造船集団（上海）と中堅の中華造船所（上海）が合併して、中国の建造量の2割のシェアを持つ滬東中華造船（集団）が発足した。 総資産70億元近くで、これは中国船舶工業集団公司傘下では最大規模の造船グループとなる。 同社の受注量は造船が33隻、141万トン、船舶用ディーゼルエンジンが78台、104万馬力で、生産計画は2004年まで決まっている。