底吹き液体噴流によって攪拌される二層成層円筒浴の旋回運動の周期と振幅

摘要

著者らは前に、鉄鋼精錬プロセスならびに排水処理プロセスの低コスト化ならびに効率向上のための方策の一つとして、円筒形容器の底部から液体中に液体を噴流として吹き込hだ際に形成される旋回液体噴流を用いた攪拌方法を提案し、旋回運動の現れる吹き込み条件、旋回運動の特性、スラグが旋回運動に及ぼす影響などについて調べた。 スラグの存在下で現れる旋回運動の特性の把握は本撹拌方法を実機へ適用するに際して不可欠であるが、前報で行ったモデル実験では容器内径が1種類に限られていたために、大型化を計るために必要な容器径の影響に関する知見は得られていない。 本研究では、内径の異なる3種類の容器を用い、旋回運動の現れる領域を明らかにするとともに、周期Tsと振幅Aを求め、従来の実験式との比較検討を行った。