肝臓分割と血管抽出による肝臓情報の三次元可視化と手術支援システム（第2報）－肝臓三次元立体可視化と三次元ポインティングデバイスによる対話かつ直感的なシミュレーションシステムの構築

摘要

肝臓手術では個人によって異なる脈管分布や形状を考慮する必要がある．そのため個人に対応した手術支援が求められている．前回の第1報ではCT画像から抽出した肝臓データを用いて，肝臓の手術シミュレーションを報告した．本研究はその第2報である．今回，より操作性及び直感的認識の向上を目指し，医師の知識と経験をより組み込hだシステム改良を行った．肝臓切除では三次元ポインティングデバイスに肝臓の対象位置を認識させることで，現在の切除対象を認識し，その切除領域の選択が容易になった．また三次元立体ディスプレイによる視認性向上により肝臓情報をより直感的に認識することが可能となり，より現実感のある手術シミュレーションシステムの開発を行った．