燃焼形態を考慮した燃焼モデルによるディーゼル噴霧火炎のLES解析

摘要

近年，寺地らはCTC (Characteristic Time-scale Combustion)モデルとUCFM (Universal Coherent Flamelet Model)を無次元ダムケラー数によって使い分けるTI (Time-scale Interaction)燃焼モデルを開発した．TI燃焼モデルをディーゼル噴霧燃焼に適用することにより，RANS解析ではあるが，燃料過渡場での予混合的燃焼および拡散的燃焼の再現を可能にした．本研究ではディーゼル噴霧火炎のLES解析精度の向上のため，火炎構造の再現に着目し，寺地らの燃焼形態に則した燃焼モデルを参考に燃焼モデルを改良した．定容容器内のディーゼル噴霧火炎を計算対象とし，改良した燃焼モデルの計算精度を検証した．