卒業後の研修についての薬剤師の考え方

摘要

薬剤師のレジデンシープログラムは，職業人生を通して優れた仕事を行うことに献身する姿勢を育てるだけでなく，リーダーシップも促進する。卒後研修を推進するためには，実際に研修を受けた薬剤師がその経験についてどのように感じているか，そして研修が彼らの就職準備にどのように役立つたかを見直す必要がめる.2007年，ASHPのメンバーである薬剤師に対して，自身の職業への満足度と卒後研修経験に関するアンケート調査が行われた。同調査のうち1セクションは，卒後研修経験がある薬剤師のみが対象であり，内容はレジデンシ一やフェロー シップで日常的に行う9種類の業務のうち，研修で最も重要だと思う上位3種類を答え，さらに，その3種類の業務を現在の役職で行っているかどうかを回答するものであった。回答者1,058人のうち，388人(36.7%)が卒後研修を受けており，その約半分は1992年以降に大学を卒業した薬剤師であった。また，67%の回答者で卒後研修経験期間が1年間であり，大多数の研修は薬剤師実習レジデンシ一であった。