累積降雨量に基づく地すベり防止施設の効果の評価

摘要

高知三波川带農地保全事業では，ハード面において地すベり による被害を除去または軽減すること，また，ソフト面におい てそこに住む地域住民力安心して生活できる農村を維持するこ とに留意して，事業を進めてきた。本年度事業完了に向け て，11月まで地すベり対策工事を実施し，地すベり対策ェ実施による効果の検証（中村大王上区域：13プロック，祧原、 西桃原区域：20プロック）を進めている。事業完了 5年後の 事後評価に当たっては，地すベり防止施設の効果の発現状況を 定量的に把握する必要がある。本報では，累積降雨量を用いて 地すベり変位量を整理，地すベり活動状況をパターン化し，地 すべり対策ェの実施時期を検証することにより，地すベり防止 施設の効果を確認した事例を報告する。