シリーズ：GPS (5)－三次元測定機に関わるGPS規格

摘要

このような特性を持つ三次元測定機の規格化は80年代から，主に国益の相違に基づいて，欧州と米国において別々の路線で進められてきた．日本では主にドイツのガイドライン等を参照して三次元座標測定機の精度試験方法が1987年に制定された．その後，三次元測定機の国際規格化は欧州諸国が主導するかたちで進められ，ISO 10360-2 (1994)規格として発効した．その後の改訂を経て今日に至っている．三次元測定機に関わるISO規格はISO/TC213に設けられたワーキンググループWG10で審議されている．TC213は1996年にTC3などからの改組に伴って設立され，ここで審議された規格はGPS規格と題されている．本稿は2005年5月現在の三次元測定機に関するISO規格の概略とその動向を述べる．