インドにおける鋳造産業集積と日本企業の販路開拓

摘要

インドは多様性に特徴づけられる。28州と7つの中央政府直轄地からなる。様々な言語が使われ、国会には同時通訳ブースがある。州を越えるモノの移動は、越境税のみならず、トラック1台毎に許可が必要な場合がある。一方、有識者が共通してコメントしていたのは「法治国家であり、特に司法がしっかりしている」、「質の高い法律コンサルタントや会計コンサルタントがいる」ことである。日本との関係について、外務省の世論調査（2009年、オピニオンリーダー対象）によれば、76％のインド人が日本との関係を「非常に良好」または「良好」と認識と答えている。2011年2月、チャンデイーガルにおいて、国際鋳造展示会（IFEX2011）が開催され、日本パビリオンが設置された。また、インド北部の鋳造企業を訪問した。そこで、鋳造産業の特徴及び展示会について報告する。なお、本稿のうち意見に係る部分は、個人的な意見であることをお断りする。