伊勢湾沿岸域におけるMM5の観測値データ同化手法が風況計算精度に与える影響

摘要

近年，近隣諸国の爆発的な経済発展や石油産油国の情勢悪化によるエネルギー需要の逼迫，温暖化問題をはじめとする環境問題の顕在化にともない，化石燃料に替わる環境負荷の少ない新エネルギーの導入促進が求められている．風力発電は数ある自然エネルギーの中でも再生可能なエネルギーであり，大気汚染物質を排出しないクリーンなエネルギーとして注目されている．我が国においては，2010年における風力発電の導入目標値を300万kWと定め，1999年に7.0万kWであった風力発電導入量が2002年度には30.2万kWまで導入が進むなど（NEDO：日本における風力発電設備·導入実績），今後，更なる躍進が期待されている．