小ねじ類のゆるみ試験に関する調査研究＜最終報告＞（その2）

摘要

圧電素子駆動方式では左右から交互に圧電素子で可動板を押し込む方式であった．この場合左右からの衝撃的な荷重により可動板を動かしているため，加振の周波数を変える際にも一回の加振速度は変わらず，加振間隔が変動しているに過ぎなかった．また，圧電素子と可動板は非接触で，その間隔は稼働中には制御できないので，可動板の変位自体も制御できなかった．そこで，軸直角振動方式による試験方式を引き継ぎ，新たに二重カム機構を採用した実験装置を製作した．カム式基礎実験装置では加振周波数が可変で，可動板変位量も連続的に設定可能となるように考慮する．また測定項目は（1）軸力，（2）軸直角力，（3）可動板駆動部変位，（4）可動板ねじ部変位の4項目とする．可動板変位量測定には非接触式変位計を用いる．