分離反復型連成解法の開発と燃焼シミュレーションへの適用

摘要

著者らの解析戦略では，流体と構造それぞれに適した既開発の方程式解法を採用できるように，分離型解法を採用する。その上で，分離型解法と反復解法を組み合わせる。分離反復（partitioned iterative）解法（たとえばは，単純な分離型解法と比べて，解析精度やロバスト性が遥かに向上するため，大きな注目を集めている。本解説では，著者らが研究開発中の，並列分離反復解法と解析システムに関して解説する。その後に，現在，文部科学省ボスト「京」重点課題⑥「革新的クリーンエネルギーシステムの実用化」プロジェクトにおいて研究開発中のラボスケール石炭ガス化炉への適用事例を紹介する。