電気自動車普及のためのマイクロガスタービン発電機を利用したハイブリッドガスステーションの提案

摘要

エネルギーの大量消費を伴う高度に技術化した社会に住む我々にとって，この恩恵を持続させたいと望むなら「エネルギー資源の有効利用」と「環境の保全」は常に心がけなければならない課題である。 また，COP7気候変動枠組条約第7回締約国会議（モロッコ，マラケシュ）においては，京都議定書の運用ルールが合意され，主な温室効果ガスであるCO{sub}2排出量の大幅な削減が求められている。 この京都議定書で日本に課せられたCO{sub}2排出量の削減率は，2012年までに1990年の6％減である。 現在，我が国が消費するエネルギーのうち，自動車が占める割合は約22％であり，CO{sub}2排出量を大幅に削減するためには，自動車の燃費を大幅改善することが期待されている。 本研究では，石油系燃料を使用しながら自動車の燃費とCO{sub}2とNO{sub}x排出量を飛躍的に改善する新しいシステムとして，“ハイブリッドガスステーション”(Hybrid Gas Station: HGS)を提案する。