先進材料利用ガスジェネレータ技術開発：革新燃焼器の研究

摘要

AMGの三大目標の一つに掲げられた窒素酸化物(NO{sub}x)を従来燃焼器の70～80％に低減することを目標に液体燃料焚き低NO{sub}x燃焼器の研究·開発を行った。 NO{sub}x低減の方法としては火炎温度を下げる希薄燃焼，予混合燃焼方式などが用いられる。 運航中の航空用ガスタービンの低NO{sub}x対策としては希薄燃焼方式が既に採用されており，NO{sub}xは従来燃焼器に対し40～50％低減されている。 よりNO{sub}xを低く抑えるため，ここでは希薄予混合燃焼方式を用いた。 希薄予混合燃焼方式はNO{sub}x低減には有効である一方，アイドル等の低出力時の燃焼効率の低下及び高出力時の逆火·自著火や燃焼振動防止と低NO{sub}x化の両立など解決すべき課題がある。 これらの課題に対処するため，AMG瑞穂分室ではマルチプル燃料噴射弁方式燃焼器を考案した。 ここではまずこの燃焼器の特徴を述べ，低NO{sub}x化達成確認のため行った試験結果について述べる。