家庭用及び業務用燃料電池の最新動向

摘要

燃料電池CGSは，1990年代にリン酸形燃料電池が業務用として商品化されたのを皮切りに，2009年には固体高分子形（Polymer Electrolyte Fuel Cell＝PEFC）の家庭用燃料電池CGS「エネファーム」が，2011年には固体酸化物形（Solid Oxide Fuel Cell＝SOFC）の家庭用燃料電池CGS「エネファームtype S」が商品化された。現在は普及拡大に向けて，低コスト化やオプション仕様の充実が進められている。さらに，高い発電効率が特長の固体酸化物形燃料電池の業務用途への適用拡大も期待されており，2017年度の商品化を目指して開発が進められている。今回は家庭用燃料電池の最新動向と，現在開発が進められている業務用燃料電池（SOFCタイプ）の開発動向を紹介する。