Part II：発電設備でのガスタービン計測技術の特徴

摘要

発電用ガスタービンの高温化·高効率化によりコンバインドサイクル発電プラントの熱効率は大幅な向上が達成されてきた。 その一方で，大気条件，燃料条件などの各種の運転環境と，系列からの給電指令に合わせたガスタービンの運転制御は年々加速的に複雑化してきている。 発電設備では，保護，制御，監視の為の多くの計測機器を適用している。 これらの計測機器は，発電設備の高い稼働率の維持，運転省力化·監視の効率化，保守性向上などといったことを目的としており，ガスタービン発電設備の運転制御の高度化とともに計測技術が高度化してきた。 ここでは，更なる今後の改善の為に望まれる計測技術への要求事項などを取り上げる。