ばね機械の特色および開発事例

摘要

線径0.1mmから2.6mmまでの細物コイリングマシンiCF シリーズで開発した、新生産管理システムについて紹介します。2009年に製造開始したiCFシリーズは、コストパフォーマンスに重点を置きながら、機能と外観にもこだわりをもって開発した機種です。現在、iCF-08とiCF-26の2機種をライナップしています（図1）。今回ご紹介させていただく生産管理システムは、圧縮ばねの成形プロセスでの自由長計測からフィードバックされる補正データの演算方式に注目し、より安定した自由長精度を求めるために開発を行ってきました（図2）。従来の補正方式では、直前の自由長測定データに対しプラス·マイナスの固定的なパラメータにより、次のばねへの補正データが作成されていました。