異色鼎談/日本の伝統文化を語る 仏像美術と錦鯉の美と

摘要

この企画は、錦鯉愛好家で仏像美術に造詣が深 い大町之夫氏（埼玉）の発案によるもの。大 仏師、松本明慶氏と、錦鯉生産で実績のある大日養 鯉場(株)の間野太氏の会話を軸に、かねてから、松本 氏と親交の深い大町氏に進行役を務めていただき、3氏で「日本の伝統美」についてそれぞれの立場か ら放談のような形で語ってもらいました。大町日本の伝統文化である「仏像の美」と「錦鯉の美」を一緒に語るには、少々無理があろうかとは思います力......？松本仏像は、仏教の教えを説き、人間の知性と美的感覚を備えた技能などに基づいて作られるものですし、錦鯉の場合は、親鯉の選択と稚魚の選別といった、鯉の系統と長年にわたつて培われた経験に負うところが大きいと思いますね。