ジンバブエにおける学校菜園プロジェクトの手法と効果－マショナランドウェスト州ジンバ地区モデル小学校2校を事例として－

摘要

【はじめに】ジンバブエは、2000年以降の土地再配分政策の失敗（白人農場の強制占拠等）を機に、欧米諸国による経済制裁を受けている。その後、早態と経済の破綻により（2007年12月時点のインフレ年率が約6万6千％，ジ政府発表，2008）、－現在深刻な食糧難に陥っている。なかでも、白人経営の大規模農場が集中していたマショナランドウェスト州では、多くの農場が土地分配入植プログラムの対象となり（表1）、治安悪化と土地荒廃が進hだ。同州のジンバ地区ニヤビラ及びハラレウェスト両学区（図1）では、大農場からの支援を失った小学校が荒廃し、本来多様な潜在能力（食糧安全保障〔栄養補助〕や生徒らの社会性及び生活技能の開発、現金収入創出等）を持った学校菜園が活用されていない状況であった。