16年度の農林水産予算概算要求は総額2兆6，497億円、14.8%の大幅増酪農、畜産は生産基盤強化に向け各種事業の拡充図る

摘要

農水省は8月31日、2016年度の農林水産予算概算要求で15年 度当初予算比14.8%増の総額2兆6,497億円とする内容を公表し た。7月に閣議決定した概算要求基準の上限額いっぱいで、このう ち公共事業など各省庁の判断で増減できる裁置的経費は総額1兆 8,897億円。この要求額の30%以内で安倍晋三内閣の成長戦略実 現に必要な予算の増額要求を可能とした「新しい日本のための優先 課題推進枠』の要求総額は4,522億円となる。要求額の内訳は公共事業費が7,826億円で15年度当初予算比 18.7%増、このうち一般公共事業費は7,633億円で19.3%増、災 害復旧事業費は前年度同額の193億円。政府が掲げる農業の成長産 業化と所得向上に向け大幅な予算増額を目指す。酪農■畜産関係で は生産基盤強化と収益力向上のため、畜産クラスターの関連事業を 中心に事業拡充予算増額を図る方針だ。