農業を成長産業に一農水省が15年度予算要求を公表:酪農、畜産は生産基盤強化などに向け新規事業や事業内容拡充目白押し

摘要

農水省は8月29曰、2015年度の屢林水産関係予算概算要求で前 年度予算比14.1%増の総額2兆6,541億円とする内容を公表した。 要求額は7月に閣議決定した概算要求基準の上限額いっぱいで、この うち各省一律10%削減するとした裁量的経費基準に基づく I"要求基礎 額丄は2兆2,002億円。この要求基礎額の30%以内で、安倍内閣の新 成長戦略実現に必要な予算の増額要求を可能としたr新たな日本のた めの優先課題推進枠」の要求総額は4,539億円となる。要求総額の内訳は、公共事業費が8,038億円で前年度当初予算比 22.2%の増額を要求し、このうち一般公共事業費は7,864億円で 22.9%増、災害復旧等事業費は前年度と同水準の193億円。非公共 事業は総額1兆8,503億円で10.9%増。成長戦略で掲げる農業の成 長産業化、所得増大に向け、それぞれ大幅な増額要求となる。酪農-畜産関係では収益力向上と生産基盤の強化に向け新規事業の創設や事 業内容の拡充が目白押しの内容となっている。