イネ科牧草の切断長はァメリカの基準より短レ、方がよい:不完全な混合でTMRシステムは絵に描いた餅に

摘要

粗飼料、濃厚飼料およびサプリメントなど、全ての飼料原料をミキサフィーダで混合したものを完全混合飼料（TMR=ToねI Mixed Ration)という。搾乳ロポッ卜などで濃厚飼 料の一部を給与し、その分の栄養素を除いて混合したものは部分混合飼料（PMR=Partial Mixed Ration)という。TMR、 PMRのどちらであっても、飼槽に給与した際の栄養素や 配合割合が飼料設計値と同一であり、かつ牛群内で一貫していることが求められる。在籍 する全ての牛の一口ごとが同じ栄養となる、それが理想である。混合が不十分なTMRまた はPMR(以下、TMRに統一）は、牛のフォーマンスおよび健康に悪影響を与える。とり わけ粗飼料と濃厚飼料の混合が不十分であると、選択採食が生じ、亜急性ルーメンァシド 一シス（SARA)のリスクが高まる。 本稿では、TMRの一貫性または混合品質を高めるためのポイントを解説する。